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理事長あいさつ

理事長  澤田 義治

 

平成30年5月21日に開催された第61回通常総会において理事長を拝命し、重責に身の引き締まる思いですが、就任にあたり一言ご挨拶申し上げます。

三上前理事長は組合創立50周年と60周年の大きな節目の時期を含む714年に亘り「業態変革」を推進し続け、様々な事業を展開されリーダーシップを発揮されました。業界の発展に多大な貢献をなされたことに尊敬と敬意を表します。

さて、日本経済は緩やかな回復が続いていますが、青森県はバブル崩壊後の不況からなかなか脱出できず、組合員の多くは厳しい経営が続いています。

青森労働局によると、本県の雇用状況は平成29年度平均値では全国有効求人倍率1.54に対して1.27と開きがあるものの、平成28年2月以降1.00倍を超え続けています。求職者数は平成21年度以降毎年減少を続け、平成29年度にはおよそ7割になって人手不足の状況が顕著になってきています。既に進行している人口減少社会の中にあって、われわれ印刷産業においても働き方改革を進め、高年齢者や多様な人材の活用を一層図っていくことが求められています。

更に、労働や環境に関する法令の制定や改正が今後も予想されます。組合員への情報発信やタイムリーなセミナーを開催するなど、変化する経営環境に的確に対応できるよう支援していきます。

平成15年に行きすぎた低価格競争に歯止めとなる対策を講じるよう県に要望書を提出し、平成17年4月から導入された印刷物の入札等における「最低制限価格制度」ですが、対象となる印刷物の適用範囲の拡大と最低制限価格算定率の引き上げを求め改善を目指して行きたいと思います。

また官公需対策として、中小企業団体中央会と連携し、県内自治体等発注者に対し「官公需における知的財産権」セミナーの開催計画を進めています。

全印工連発行の「中小印刷業モデル就業規則」がリニューアルされましたので、ダイバーシティの取り組みや前述の高年齢者の更なる活用も含んだ就業規則の変更ポイントについてのセミナーを開催します。優秀な人材を確保するためにも、役立てていただきたいと考えています。

苦労しても儲からず、楽すればなおさら儲からず。地道にコツコツが一番賢い生き方なんでしょうかね……。組合が発する数ある情報を見極め、地道に、コツコツ、賢い会社運営に活かして行ってほしいと思います。そのためにも、組合事業への積極的な参加をお願いいたします。

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